お釈迦様は人が幸せに生きる為の正しい道を教えられました。
その中で「自分を大切にしなさい」とおっしゃっています。そして「自分を大切にできる人」とは他人を思いやる気持ちで毎日を生きている人、もっと具体的にいえば、困っている人がいたら何かしら自分のできることで手助けできる人、あるいは手助けしようとしている人だとおっしゃっています。ではどうして他人を助けることが自分のことを大切にすることにつながるのでしょうか?仏様の眼からみたら、自分と他人は一緒だとみなされるそうです。ですから、他人を大切にするということが本当の意味で自分を大切にすることなのです。
菩薩とは、他人が困っている時に自然と自分の出来る限りで相手を助けることができる、あるいはそうしようとしている人のことをいいます。
自分が助け、そして助けられ、それが人類全てそうであるならばこの世界は本当に素晴らしいものに違いありません。仏教ではそういう世界を「浄土」と呼んでいます。
私たち人間はこの世界が素晴らしい理想世界になるよう努めることが大切であると思います。他人をいたわり、思いやりをも持って生きながら人類が成長、発展していくのが正しい生き方、在り様です。そうなるには気の遠くなるような時間が必要なのかもしれません。しかし、できるところから一歩ずつ、それが何よりの幸せな生き方につながると思います。菩薩の生き方はそういう生き方です。
興聖寺ではそういった心と体を共に育み、世の中を豊かに穏やかにしていけますようにと願い活動しています。
興聖寺の活動内容
- ① 坐禅をすること。
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坐禅をするのは智慧を磨くためです。世の中をそして大切な自分の事をありのままに隅々まで見渡せるようにするためです。自分の在り様を深く見つめる為です。
- ② 毎日お経を読誦して懺悔と祈りを捧げること。
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人間という存在は不完全なる存在です。不完全な存在が発展し続けるためには懺悔という行いが必要です。祈りは、あなたの心の深い所から湧き出る願いです。あなたの心が変われば世界が変わります。これは仏教の根本的な教えです。
- ③ 法話を聞いてみんなで学ぶ。
- ④ 興聖寺一切経を守って後世に伝える。
- 興聖寺一切経は平安時代(今から850年ほど前)に書写された5300巻という膨大は量のあらゆるお経の総称です。興聖寺はこの一切経を大切に保存しています。
これを大事に守り後世に伝える活動を行っています。
お経には強い願いが込められています。しかも850年もの昔、人の手によって思いをこめて書かれたものです。目にはみえずともそういう精神的なるものを感じます。その思いは私たちが死んだのちも残ると思います。だから大切なものとして長い間残り伝わってきたのだと思います。
私たちはせいぜい100年足らずしか生きることのできない、はかない存在ですがこのはかない存在を支えている大切なものとは、あなたにとって何でしょうか?
具体的な活動について
① 坐禅会 毎朝6時~7時 25分を2セット 途中参加も大丈夫です。
② 坐禅会の後にお経を読誦(15分程度)
①~②まで初めての方は参加希望の旨、お寺までご連絡ください。
坐禅と写経はご自宅でもできます。お寺になかなかお越しになれない方は寺までご相談ください。
連絡先:興聖寺 075-451-4722
③ 寺の年間行事への参加
2月15日 涅槃会
4月8日 花まつり
10月中旬 達磨忌
12月8日 成道会