BLOG 興聖寺座禅ブログ

興聖寺の一切経

2022.6.11

一切経とは仏教の経典のすべてを指します。興聖寺一切経は、平安時代に写経され京都府木津川市の海住山寺に海住山寺に伝わり、その後、興聖寺の創建とともに託された5294巻からなる膨大なお経です。
全てのお経を保持するお寺は全国にも他にありません。

経箱の重要性

一切経を納めている経箱は寛永年間(1924~1644年)に明正天皇や公家、僧侶、有力町衆によって寄付されたものです。湿気やカビの発生を防ぎ、防虫効果も期待されます。
近年、経年劣化による経箱の傷みが多くなり、納めている一切経にも悪影響を及ぼす恐れがでてきました。

一切経を守るために

江戸時代から受け継がれてきた虫干し
大切な一切経を守るために虫干しを年に2回実施しています。この虫干しは一切経が興聖寺に伝わった江戸時代から綿々と受け継がれ行われています。5294巻全てを虫干しするには年2回の実施で4年かかります。これによりお経の紙質の点検と維持を行ってきました。

経蔵の修復

興聖寺の経蔵は経箱と同様、寛永年間(1624~1644年に建設され昭和初期に現在の場所に移築されました。経蔵は近年、経年劣化による傷みが激しく、出来るだけ早く修理に取り掛かる必要があることから2020年に工事に着手。屋根瓦の寄進を募り、瓦に寄進者の名前と願文を書いて屋根にのせていきました。約2年半かけて屋根・壁の修復し、ようやく完成が目前に迫ってまいりました。

一切経を守るための呼びかけ

蔵の修復と合わせて、一切経の大切さを檀家さんや近隣の方々へ伝えるために勧進能を開いて寄進を呼びかけてきました。また、寺の行事の度に冊子を配り、ポスターでも一切経を守るための運動を訴えてきました。

 

クラウドファンディングを通じて
修理費の一部を募ることにいたしました。

興聖寺の一切経はこれまでの調査からも重要文化財級のものであるといわれています。
しかし、興聖寺では開山和尚の虚応禅師が元和4(1618)年8月に「遺跡式目」を定め「一切経不可出門外事」と定め寺外への持ち出しを厳重に禁止してきました。
現代でも、「お経は文化財であるとともにお寺にあって人々に寄り添って使われてこそ活きるもの」と考えており、これまで補助金等は受けていません。

この度一切経保全の趣旨にご賛同いただける方々からクラウドファンディングを通じて修理費の一部を募ることにいたしました。

興聖寺「一切経」保全に向けて皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

 

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